2015年

 国連・ユネスコのESD(持続可能な発展のための教育)に関する国際総括会議が愛知県・名古屋市で開催されたことを機に、豊橋市では小・中学校全校がユネスコスクールの認証登録がなされ、「特色ある学校づくり」の成果をふまえて多様なESDの取り組みが進められつつある。また、地域における市民活動でもESDに関わるさまざまな協力活動が展開されている。これらの活動の成果をもちより、ユネスコの精神にもとづいて地域でお互いに連携、協力していくための交流ネットワークづくりをめざすフォーラムを2015年11月15日に豊橋市内の愛知大学にて開催した。参加者は、発表者及び開催関係者、保護者や市民あわせて約140名であった。

 プログラム内容は、はじめにオープニング企画として、南陽中学校太鼓部の演奏のあと、主催者代表から開会のあいさつが行われた。

 続いて、豊橋市内の小・中学校全校のユネスコスクール登録をふまえて加藤正俊育長による「特色ある学校づくりとESD」をテーマに記念講演がおこなわれた。

 実践報告では幸小学校、松葉小学校、大村小学校、章南中学校、石巻中学校の児童、生徒により各学校の取り組みの成果について発表が行われた。いずれの報告も創意、工夫のあふれる充実した内容で、日ごろの学習実践の様子が見事に反映されていた。

 また、地域で生徒、児童のボランティア活動を通して体験学習の支援活動をすすめているNPO団体朝倉川育水フォーラムの地域活動の報告もおこなわれ、学校と地域活動の連携によるESDの新しい実践が紹介された。

 さらに、同時にユネスコスクールの取り組みを紹介する「写真パネル展」も併行して開催し、見学者の好評を得るとともに、各学校の教育・学習の特徴を理解し、交流ができた。

 企画、準備の段階から豊橋教育委員会と豊橋ユネスコ協会の協賛協力や愛知大学の施設利用などの支援により成功裏に終了することができた。この実績をふまえて、来年度以降も継続的な開催を実施する予定である。